指に馴染むカッコいいデザインのカレッジリングに憧れませんか?
目次
3D技術の限界
指輪と機械部品との違い
弊社が3D技術を取り入れたのは20年前でした。
近年、出力する機器の進歩はめざましく、機械部品のように精度の高い原型が出力できるようになりました。
以前から私は、生身の身体につける指輪と機械部品は、製作法は似ていても常に違いを意識すべきだと考えています。
モニターの中で3DCADを駆使しても、どうしても肌に馴染む形状は実現出来ません。
いくら3D技術が進んでも、どうしても物足りない部分が残るのです。
不気味の谷とは
皆さんはこのような言葉をご存知でしょうか?
「不気味の谷」
3DゲームなどCGで作られたリアルなキャラクターが、どうやっても本物の人間に見えないという現象を「不気味の谷」と呼ばれます。
不気味の谷、:en:uncanny valley
不気味の谷現象(ぶきみのたにげんしょう)とは、美学・芸術・心理学・生態学・ロボット工学その他多くの分野で主張される、美と心と創作に関わる心理現象である。外見的写実に主眼を置いて描写された人間の像(立体像、平面像、電影の像などで、動作も対象とする)を、実際の人間(ヒト)が目にするときに、写実の精度が高まっていく先のかなり高度なある一点において、好感とは正反対の違和感・恐怖感・嫌悪感・薄気味悪さ (uncanny) といった負の要素が観察者の感情に強く唐突に現れるというもので、共感度の理論上の放物線が断崖のように急降下する一点を谷に喩えて不気味の谷 (uncanny valley) という。不気味の谷理論とも。元は、ロボットの人間に似せた造形に対する人間の感情的反応に関して提唱された。
やや大げさに言えば、私は3D技術を駆使した機械部品のようなカレッジリングにも「不気味の谷」を感じてしまうのです。
何か目になじまない違和感のようなものです。
まとめ…「不気味の谷」を越える
その不気味の谷を越えるために、リングを製作する作業工程の中に出来るだけ手作業(ハンドメイド)を入れるのが弊社ブリコラージュのスタイルです。
指に馴染み、目に馴染み、肌に馴染むカレッジリングが理想だと考えます。
デジタル感あふれる「機械部品」のようなリングよりもアナログ感が残る「馴染む」リングの方が、よりぬくもりのあるカッコよさを感じます。
古いビンテージ物のカレッジリングを見ると、この「馴染む」感覚が伝わるでしょうか。
もちろん好みによって意見は分かれるかもしれません。
過去作品
弊社の過去作品をご覧いただいて、皆様にこの想いが伝われば幸いです。
さて、不気味の谷は越えていますでしょうか?